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医療機関を受診する患者さんの約7割が身体のどこかの「痛み」を訴えて来院します。頭痛、腹痛、膝痛と、様々な痛みが患者さんがたを苦しめています。「痛み」という症状はこのように非常に多くの疾患においてひとつの症状として現われています。痛みの原因が治療できるものであればその原因を取り除くような治療、例えば胃潰瘍に対して胃酸を抑制する薬を処方するとか、変形性膝関節痛などでは人工関節置換術なども行なわれます。痛みを訴えると医師は通常「鎮痛薬」を処方します。しかし、実際の診療の場面では、通常の鎮痛薬が効かない痛みが沢山存在しているのです。 なかなか治らない痛みを抱えた場合、患者さんは大変心配になったりイライラもしたりしますが、その大きな理由のひとつは、ご自分の痛みがどうして起こっているのか、なぜ鎮痛薬が効かないのかについて十分な説明を受けていないこともあげられます。 このような場合にぜひ、ペインクリニック科を受診してください。ペインクリニック科(痛みの診療科)では「痛み」を正面から取り扱います。ある疾患のひとつの症状として診るのではなく、なぜその痛みが起こっているのかを根本から考えて治療する診療科なのです。すなわち、「痛い!」と言った3文字の症状ですが、非常に多くの原因によってその痛みが出現していることを前提にして治療を行なうのです。ですから、場合によっては、うつ病の薬を鎮痛薬として用いたり、ケイレンを抑える薬を用いたりもします。 ペインクリニック科における治療法について少しお話ししましょう。一番多く用いるのはやはり薬物療法です。その場合でも、その患者さんの痛みの原因に見合った薬を選んで処方します。注射で痛みを治すことも得意の分野です。神経ブロックといって、痛みを伝えている神経の興奮を直接抑えるような方法です。一回の神経ブロックで長年痛んでいた痛みがピタッと止まることもまれではありません。その他、神経を電気で刺激する方法、神経の癒着を内視鏡で見ながらはがす方法、などなど、多くの技術を持っています。 がんの痛みへの対処も大切な業務のひとつです。医療用麻薬を上手に使いこなせます。がんの状態によりますが神経ブロックで激しいがんの痛みをピタッと止める手技も持っています。 日本人の約20%は慢性の痛みを持っていることがわかっています。その1/4の患者さんでは十分に治療に満足しておりません。慢性の腰痛、膝の痛み、外傷や手術の傷跡の長く続く痛み、帯状疱疹後神経痛、偏頭痛などの慢性の頭痛などはぜひペインクリニック科におかかりください。ペインクリニック科では、学会が厳しい試験で認定した痛み診療の専門医が、皆さんの痛みに正面から向かい合って対応いたします。 |
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