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2009年は、クリントン元大統領が2001年に米国議会で今後の10年を「痛みの10年」として署名して研究を奨励してから9年目を迎えます。この間、痛みの研究は、米国ばかりでなく世界的に基礎医学の面でも、臨床面でも飛躍的な進歩、発展を遂げ、10年前とは比較にならないレベルに達しています。こうした痛み研究の流れの中で、10年目を迎える前年の2009年、日本ペインクリニック学会第43回大会を開催させていただくこととなりました。 2008年の日本ペインクリニック学会第42回大会は中間法人として開催されましたが、公益法人法改正に伴い、2008年12月からは社団法人として学術集会を開催することとなりました。専門医を認定し、安全でレベルの高い臨床医を育成する法人としての性格が明確となり、ペインクリニック活動を行う上で、安全確保のための講習会も、この学術集会の中で行うことが望まれています。 社会に責任を持った活動団体としての性格を持つこととなったわけですが、近年の痛み治療は、他の医学分野同様、コンピューターの進歩に支えられた多くの治療機器、画像診断をはじめとした診断機器の登場、基礎医学的な研究の進歩による理解で、一般市民の想像をはるかに超えた進歩を示しています。 こうした観点より、第43回大会は基礎医学的な研究成果と臨床医学の進歩を見つめなおし、基礎と臨床の境界を越えたペインクリニックの未来を見据えて討議する場にしたいと考え、基礎的研究を活発に発表している「日本疼痛学会」との合同開催とすることにいたしました。また、効果的な慢性痛の治療には、癌性疼痛治療を念頭に置けば理解されますように、患者と医師との1対1の解決法ではなく、痛みで苦しんでいる患者と、その家族、治療に直接関わる医師、看護師さらに薬剤の専門家である薬剤師、社会的活動の橋渡しをするケースワーカーといった、多くの専門家による広がりを持った集学的アプローチが必要であることが理解されてまいりました。 こうした観点より、「 痛みへ、境界を越えて −技術革新とヒューマンネットワーク− 」をテーマに名古屋ペイン2009を開催いたします。開催地の名古屋市は、「尾張名古屋は城でもつ」といわれておりましたとおり、260年余りに渡る江戸時代の尾張徳川家に関連した伝統と、近年の自動車産業を代表とする技術革新で注目されている日本のど真ん中の都市です。 学会ではこうした古い伝統と新しい技術革新の息吹を感じながら、今後の日本ペインクリニック学会のあるべき将来像を考えてみたいと考えています。ペインクリニシャンとして当然理解すべき基礎的な考え方とともに備えておくべき革新技術の習得を念頭にプログラムを考えています。多くの会員の皆様のご出席を期待しています。 |
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