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ダイバーシティマネジメントWG

ダイバーシティマネジメントWGについて

高雄由美子

ダイバーシティマネジメントWG長 高雄 由美子

WG長からのメッセージ

2023年度よりペインクリニック学会ダイバーシティマネジメントワーキンググループ長を拝命いたしました。

ダイバーシティとは多様性のことですが、個人が性別や人種、信条、能力などの差異で差別や区別をされず、頑張っている人材に活躍の場を提供するのがわれわれのミッションです。日本は今後待ったなしで少子高齢化社会を迎え、日本を支える人材確保や維持が困難となる厳しい時代を迎えます。われわれに課された仕事は、これからの人材を育てて世の中に輩出し、これらの人たちがさらに後輩を育成することだと考えます。学会員が男女問わず、ライフイベントなどでキャリアを中断することなく、より高いところを目指して頑張れる環境作りを、また偏見を受けずに正当な評価を受ける土壌をしっかり作ることがわれわれの責務と考えます。

ワーキンググループの活動や取り組んでいる支援について皆様是非ご承知おきください。今後とも何卒ご協力ご支援お願いいたします。

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活動報告

令和5年度医学生・研修医等をサポートするための会

共催:日本医師会 女性医師支援センター
於:第57回学術集会

~座長兼ダイバーシティマネジメントWGメンバーより~

大岩彩乃先生
あびこ痛みのクリニック 院長
東京慈恵会医科大学附属病院 ペインクリニック部
大岩 彩乃
皆様は、お一人お一人が、かけがえのないペインクリニック学会の仲間です。このワーキンググループの一員として、皆様を支援させて頂きたいと思っております。
当WGは、「学会員が分け隔てなく活躍できる場を提供するために、ダイバーシティの在り方を発信する。活動を通じて、今後、当学会が多くの会員が集まり力を発揮できるよう整え、その発展に貢献する」という大きな目的があります。
 人生には様々なイベントがあり、職場、ライフイベント・他によって、ペインクリニックを学ぶことの困難さを感じる場合もあるでしょう。しかし、「仕事のやりがい」や「成長の機会」をぜひ見つけ、継続してください。ペインクリニックは分野自体、非常に専門性が高く、習得に多く時間は必要でありますが、先人たちの並々ならぬ努力の賜物の技術や知識を継承し発展してゆくことは非常に重要です。私自身も、この学会に支えられ、育てられてきたことに感謝も感じており、恩返しがしたいと思っています。ご相談があれば、色々な「道」を歩いてきた先輩やWGにぜひ相談してみてください。多くの未来のペインクリニシャンに活躍して頂くための輪が広がるよう、応援しております。
西山隆久先生
西東京中央総合病院 麻酔科
西山 隆久
痛みの治療の専門医であるペインクリニック医は、様々な痛みを扱います。裾野が広い一方で、神経ブロックやインターベンショナル治療、理学療法、薬物療法、心理アセスメントなど専門性の高い集団でもあります。今回は3人のプロフェッショナルにご講演いただきました。このワーキンググループは、性別、年齢、スキル、環境に関係なく、今のあなたと私たちが繋がることを目指します。繋がることで、いろいろな体験や仲間ができます。ペインクリニックの輪を一緒に広げていきませんか。(写真:毎年バンコクで行われる献体による神経ブロックの講習会「タイカダバーハンズオンセミナー」にて。)

~演者より講演を終えて伝えたかったこと~

前田愛子先生

ペインクリニシャンとしてのキャリア形成
~How to Build a Career as a Pain Clinician~

九州大学病院 麻酔科蘇生科
前田 愛子
麻酔科専門医となった後のサブスペシャリティ選択の一つとしてペインクリニシャンという道があります。ペインクリニックは麻酔科で培った神経ブロックなどの技術を駆使して患者さんの日常のQOLを改善して笑顔を取り戻していく仕事です。この二つは人間が生きていく中で最も大事なことではないでしょうか。
一言に痛みといってもそれがどの部分からもたらされているのか複雑なことがあります。それを診断し治療することを専門とするのがペインクリニシャンです。多種多様な神経ブロックを駆使して痛みの根源を探しだすことは麻酔科医でなければできない技法です。さらに、痛みを中心とした患者さんの生きるを支える仕事であり、非常にやりがいがあります。あなたがペインクリニシャンという道を考え始めた、その時から私たちはあなたをお手伝いします。
演者
前知子先生

ペインクリニシャン 働き方の多様性~離島でも、在宅でも 専門的ながん疼痛治療を~ 活躍の場は広い!

中部徳洲会病院 疼痛治療科
前 知子
神経ブロックをはじめとするインターベンショナル治療はがん疼痛に有効であるが、近年は行われる機会が少なくなり、有用性を知らないがん治療医、緩和ケア医、麻酔科医が多くなっている。また、依頼されなくなってきたため、がん疼痛に対する神経ブロックを実践できる麻酔科医も少ない。
『疼痛治療科』は、がん疼痛に対するインターベンショナル治療を中心として沖縄にある病院を拠点に診療を行っている。対象は当院のがん疼痛患者だけでなく、グループ75病院というスケールメリットを生かし、遠隔での治療方針の検討や、実際に現地に赴いて治療を実施している。これは都市部の病院に限らず、むしろ離島や僻地に住む患者様にとって、治療の為に移動するという負担なく疼痛治療が受けられる点で非常にメリットがあるといえる。
働き方の多様性としては、麻酔科出身であることを生かし、離島・僻地で麻酔科常勤医が不在な病院で、手術麻酔を担当することも多い。今回は、一病院にとどまらないペインクリニシャンとしての働き方の多様性をご紹介した。
山田信一先生

これからのペインクリニック教育のあり方講演から伝えたかったこと

佐賀大学医学部附属病院 ペインクリニック・緩和ケア科
山田 信一
今回の講演内容から、ペインクリニックを目指す次世代の方々に伝えたかったことは、多様な人材を生かす戦略を考え実践することです。
九州では、従来の医局や診療科におけるスタンダードに捉われず、垣根を超えた多様な属性や診療方法をとり入れることで、ペインクリニック診療の成長変化に迅速かつ柔軟に対応し、ペインクリニシャンの成長と患者の幸せにつなげようとする戦略を検討しています。ペインクリニック技術援助会(SPGs)を立ち上げ、各々の立場で磨き続けてきた技術や知識を相互に援助しながら、お互いの成長を促していく方法です。
九州には多様な人材が集まっていますが、現在まではそれぞれの地域で活躍しているのみです。それを相互に機能できるような場所と機会を作っていくことで、九州全体の成長が期待できます。SPGsはその相互支援を実現し、機会を提供していく機関です。是非とも皆さんで実践し、広げていきましょう。
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過去の活動報告

2022年(第56回学術集会)

2021年(第55回学術集会)

2020年(第54回学術集会)

2019年(第53回学術集会)

2018年(第52回学術集会)

2017年(第51回学術集会)

2016年(第50回学術集会)

2015年(第49回学術集会)

初回2015年

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