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代表理事挨拶

代表理事_飯田宏樹

日本ペインクリニック学会代表理事
岐阜大学大学院医学系研究科麻酔・
疼痛制御学

飯田 宏樹

このたび2019年7月21日から一般社団法人日本ペインクリニック学会の代表理事を拝命しました岐阜大学の飯田宏樹です。日本ペインクリニック学会も1969年発足から50年有余の歴史を刻み、次世代に向けての新たな局面を迎えています。神経ブロックをはじめとするインターベンショナル治療を治療法の中心に捉え進めてきた「ペインクリニック診療」も、薬物治療や運動療法・精神心理療法を併せたマルチモーダルな治療を包括的に提供することが要求され、多職種の協力体制の構築は必須のものとなっています。

諸先輩方が築いてこられた「痛み治療」に関する概念も、揺るぎない成果として存在するものから、新たなエビデンスが見つかり変遷を遂げざるをえない部分も認められます。その中で当学会も組織としての体裁を整え、前代表理事細川豊史先生の下,法人格として大きく発展して参りました。当学会は現在、我が国の“痛み”に関する中心的学術団体と理解される状況ですが、より盤石なものにするためには以下の5項目を最重要事項と考えています。

①質の高い疼痛治療を可能にする医師の育成、②疼痛治療のエビデンスの追求と新たな治療法の創成、③痛み治療に関する正しい知識の啓発と普及、④他領域医師・メディカルスタッフと実施するチーム医療の推進、⑤諸外国との協力(国際交流)と国際化への対応

会員の専門性に対する意識を高め、今後育成する新しい学会員の希望となるような専門医制度確立が必要です。現在、基本領域やサブスペシャリティー領域分類など不明確な部分がありますが、当学会としては日本麻酔科学会と連携し、痛み治療における社会的ニーズに即した実践的な専門医制度を構築していく必要があります。痛みを総合的に捉え、痛みの原因診断と痛み治療に習熟したペインクリニシャンの多くは麻酔科医出身であり、学会内で大きな力を発揮しています。新専門医制度の中で、ペインクリニックが、麻酔科医の専門領域の一つとして認められ、麻酔科医数の増加の中で、多くの若手麻酔科医がペインクリニック学会として基礎研究、臨床に活躍してくれることを期待しています。また、経営基盤の確立のために、新しい治療手段に関する診療報酬算定など痛み治療環境の改善を目指すことは重要であり、各種ガイドライン・指針等のさらなる充実と広報活動を進め、痛み治療に関する正しい道を示すことは当学会の使命です。マルチディシプリナリー治療の推進と他の痛み関連学会との協力の中で当学会のプレゼンス向上に努める必要があります。加えて、中国・韓国をはじめとするアジア諸国だけでなく広く諸外国の痛み治療に携わる医療関係者との協力関係を確立することは必須となります。これらの事業を推進するためには、学会の意思決定過程の迅速化と透明化は重要であり、評議員制度改革(選挙制度の確立)や支部組織改革によって地方会が本学会と連結する組織体制を早急に確立し、学会の体制を強化する必要があります。

診療面でも社会面でも、日本ペインクリニック学会は大きな分岐点を迎えており、この時期の舵取りは今後の痛み治療と当学会の将来に大変重要であります。今後は、医師だけでなく痛み治療に関わるメディカルスタッフとの多職種連携も視野に入れた学会運営が必要になってきます。代表理事として、本学会の益々の発展のために尽力する所存ですので、皆様の御助言、御協力を宜しくお願い致します。

一般社団法人日本ペインクリニック学会代表理事
岐阜大学大学院医学系研究科麻酔・疼痛制御学
飯田 宏樹

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